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防災事業

Fire Safety System

防災事業

他のスプリンクラーと何が違う?

真空スプリンクラー設備の位置づけ

火災をいち早く感知し、放水を行うことで消火を可能とするスプリンクラー設備ですが、設置環境や設置する場所によって、その種類・特徴は様々です。スプリンクラー設備はそのヘッド形状の違いから閉鎖型・開放型・放水型に大別され、さらに、閉鎖型スプリンクラー設備は湿式・乾式・予作動式に分類されます。
当社の提案する真空スプリンクラーシステムは、予作動式スプリンクラー設備に分類されますが、代表的なスプリンクラー設備とともに概要を紹介いたします。

湿式スプリンクラー設備

● 設備概要
一般的に多くの建物に採用されているスプリンクラー設備です。配管は加圧された水で満たされており、火災の熱によってスプリンクラーヘッドが作動し、放水を開始します。消火ポンプによって消火水槽から各エリアに水を送り、連続放水します。

● メリット
配管が加圧された水で満たされているため、火災時はすぐに放水が開始される。

● 留意点
スプリンクラーヘッドまたは配管が破損した場合、水損被害の可能性がある。

● 設備費用比較
1.0

乾式スプリンクラー設備

● 設備概要
寒冷地など、配管内の水が凍結する恐れのある地域の建物に用いられます。配管は加圧された空気(圧縮空気)で満たされており、スプリンクラーヘッドの作動によって配管が充水され、放水を開始します。流水検知装置が作動し、消火ポンプが起動することで連続放水を行います。

● メリット
凍結による膨張や亀裂などの配管損傷がないため、水損の可能性が低い。

● 留意点
天井内の配管は加圧された空気(圧縮空気)で満たされており、作動時の配管への充水がこの圧縮空気によって阻害されるため、放水開始まで時間を要する。

● 設備費用比較
1.2 (湿式スプリンクラー設備と比較)

予作動式 湿式スプリンクラー設備

● 設備概要
湿式スプリンクラーにおける水損を軽減するため、火災感知器による起動方法(予作動式)としたもの。配管は常時、加圧された水によって満たされています。

● メリット
火災感知器の作動がない限り、流水検知装置は閉止しているため、一般の湿式スプリンクラー設備よりも水損を抑制できる。

● 留意点
配管は加圧された水で満たされているため、スプリンクラーヘッドの破損等が生じると一定量の水(二次側配管内の水)は放出されてしまう。

● 設備費用比較
1.3 (湿式スプリンクラー設備と比較)

予作動式 乾式スプリンクラー設備

● 設備概要
水損を防止するために配管は加圧された空気(圧縮空気)で満たされており、さらに火災感知器による起動方法(予作動式)としたスプリンクラー設備。

● メリット
配管内に水がないうえに、火災感知器の信号なしには放水しないため、水損の可能性が極めて低い。

● 留意点
天井内の配管は加圧された空気(圧縮空気)で満たされており、作動時の配管への充水がこの圧縮空気によって阻害されるため、放水開始まで時間を要する。配管内に水がない分、通常より大容量の消火水槽が必要になる。

● 設備費用比較
1.5 (湿式スプリンクラー設備と比較)

予作動式 負圧湿式スプリンクラー設備 (真空スプリンクラー設備)

● 設備概要
配管内は真空ポンプによって負圧化された水で満たされており、火災報知器との連動によって起動する設備。

● メリット
スプリンクラーヘッドの破損等が生じても、配管内の水が負圧のため放出されず、水損が発生しない。また、配管内の水は負圧であるため溶存酸素量が少なく、配管腐食が起こりにくい。

● 留意点
スプリンクラーヘッドは真空対応型を使用する必要がある。真空ポンプ関連の周辺機器が別途必要になる。

● 設備費用比較
1.5 (湿式スプリンクラー設備と比較)

予作動式 負圧乾式スプリンクラー設備 (真空スプリンクラー設備)

● 設備概要
真空ポンプによって配管内は真空状態に維持されている。火災報知器との連動によって起動するスプリンクラー設備。

● メリット
スプリンクラーヘッドの破損等が生じても、配管内が真空のため放水されず、水損が発生しない。火災時には配管内が真空のため水の引き込みが早く、放水までの時間が比較的早い。配管内に溶存酸素を含む水がないため、配管腐食を抑制できる。

● 留意点
スプリンクラーヘッドは真空対応型を使用する必要がある。真空ポンプ関連の周辺機器が別途必要になる。配管内に水がないため、通常より大容量の消火水槽が必要となる。

● 設備費用比較
1.5 (湿式スプリンクラー設備と比較)