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医療事業

Medical Appliance

手術部

電気設備

病院では、手術や治療を受ける患者さんを電気的リスクから守るため、一般施設よりも高い安全基準が求められます。当社は「JIS T1022 病院電機設備の安全基準」や、医療福祉設備協会の安全基準策定にも携わり、これらの基準に沿った設計・施工を行っております。

医用室(手術室・ICUなど)の電気的危険要因とその対策

医用室の電源回路

生命維持装置などの一瞬の電源遮断も許されない機器から一般の機器まで、その必要性とエネルギーリソース(無停電電源・非常電源)を考慮しながら、最適な電源回路を構築します。

接地設備(保護接地、等電位接地)

手術室やICUでは、保護接地に加え、等電位接地を施すことで患者さんを電撃から守ります。
保護接地は、各室に医用接地センタを設け、そこに全ての電気機器の金属筐体を接続します。機器の不良や漏電から、マクロショックによる心室細動が発生し、重大な事故に至るのを回避する目的があります。
一方、等電位接地は、患者さんから直接・間接的に触れる恐れのある全ての導電性部分を、電気抵抗が0.1Ω以下になるよう医用接地センタに集中接続し、電位差を10mv以下に抑え、ミクロショック(心室細動を誘発)を防ぎます。

非接地配線方式

● 非接地配線方式とは
非接地配線方式は、診察・検査・治療・監視などのために電極などを患者の体内に挿入または接触し、体内処理、外科処置などを行う医用室に必要な設備です。JIS T 1022では、手術室・ICU・CCU・NICU・心カテーテル室・GCU・SCU・RCU・HCUなどが適用必須の対象となっており、以下のような利点があります。
1. コンセントに接続した医療機器に漏電があってもブレーカーが落ちず、電源の供給を継続できる。
2. 絶縁監視装置により、コンセントに接続した医療機器の絶縁不良による危険度がわかる。
3. 1系統に規定数量を超えた医療機器を接続した際に警報で知らせる。
4. 適正値(漏れ電流)を超えた医療機器以外の機器を接続した際にも警報で知らせる。

● 非接地配線方式の構成

絶縁変圧器(アイソレーショントランス)
容量:3kVA / 5kVA / 7.5kVA
絶縁監視装置(アイソレーションモニター)
電流監視装置

● 電流監視装置
電流監視装置は、過電流による電源遮断を未然に防止するために、定格電流値の80%使用状態で警告し、100%の直前で警報を発します。各アイソレーショントランス系統を監視する電流監視装置(30A/50A/75A)と、各コンセント系統を監視する過電流警報装置(20A)があります。